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空木の影 小さな窓に

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18
2017  00:21:24

白 

IMGP5870.jpg


ずっと身体の中にあって、いつも振り回されていた欲望に、はじめて自分で触れていた。欲望は、溜め込むのではなくて奏でる、ものなのだと思った。


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疼きは音楽のようなものでできていて、肉体は、それを演奏するためにあるのだ。伊吹の、あのとき聞いた、小さな悲鳴のような呼吸が耳に蘇った。そのときの濡れた目と、舌に広がる体温を思い出した瞬間、爪先からぴりっと、小さな、光の粒でできた雷のようなものが走って、脚の間からその光の粒子がゆっくりと抜けて行った。


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私は起き上がり、自分の脚の間を見てみた。何かが抜けて行った感覚があったので、伊吹の精液のようなものが、もしくは何かきらきらした星屑のようなものが、ベッドの上に散らばっていないかと思ったのだ。


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そこには何もなくて、皺だらけのシーツがあるだけだった。



村田沙耶香  「しろいろの街の、その骨の体温の」

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